名前から Google のエンティティへ
正しいエンティティの見分け方、メタデータの読み方、そしてパブリッシャー、クリエイター、トピックのリサーチにナレッジグラフ ID を活用する方法を解説します。
公式ドキュメントに基づく · 確認日:2026年9月14日
ナレッジグラフとは?
名前は単なる文字列であり、エンティティはその名前が指す特定の人物、組織、場所、物事です。複数の対象が同じ名前を持つ場合や、ひとつの対象が複数の名前で知られている場合には、この区別が重要になります。エンティティ ID を使えば、リサーチの対象をより正確に参照できます。
Google ナレッジグラフ検索は、Google の Knowledge Graph Search API を検索し、返された ID、タイプ、説明、ソースを表示します。Google は、この API の用途として、文書内のエンティティの特定や、名前の一部からの補完を挙げています。API が返すのは一致した個々のエンティティであり、それらのあらゆる関係を示すネットワークではありません。詳しくは、Knowledge Graph Search の公式概要をご覧ください。
エンティティの読み方
Person · kg:/m/0dl567
この識別子によって、名前が特定のエンティティに結び付けられます。- 名前と ID
- エンティティの名前と、ナレッジグラフの識別子です。ID をコピーしておけば、メモや対応するリサーチツールで、同じ対象を正確に指し示せます。
- タイプ
- Person や Organization などの分類で、名前の似た候補を区別しやすくなります。ひとつのエンティティが複数のタイプを持つこともあります。
- 説明とソース
- 短い説明、詳しい説明文、公式 URL、ソースページを使って、一致が正しいかを確認します。画像は、返された場合に表示されます。
- 一致度スコア
- エンティティがリクエストにどれだけ一致したかを示す値です。人気度の指標でも、トラフィックの予測でも、Google Search での掲載順位でもありません。
各フィールドの意味は、Google のレスポンスのリファレンスに基づいています。D2TR はこれらのフィールドを読みやすい表にまとめ、上の API コンソールには、このツールが使う正規化済みの JSON を表示しています。
正しい候補を見つける
- 名前または ID を入力する。人物、組織、ブランド、トピックを検索するか、/m/ または /g/ の識別子を貼り付けて、そのエンティティを直接調べます。kg: プレフィックスも使えます。
- 候補を比較する。結果を選ぶ前に、エンティティのタイプと説明を確認します。見慣れた名前だけで判断しないでください。
- ソースを確認する。結果を展開し、公式ページやソースページがあれば開きます。文脈が調べたい対象と一致しているかを確かめてください。
- 識別子を控える。ナレッジグラフ ID をコピーします。複数の対象を調べるときは「一括検索」に切り替え、名前または ID を最大10件入力します。
名前で検索すると英語の結果を最大50件リクエストし、ID ではそのエンティティを直接リクエストします。リストで検索すると、一致した結果が元のクエリごとにまとめられるため、紛らわしい名前でも候補を混同せずに確認できます。
活用シーン
紛らわしい対象を見分ける
トピックのリストを作る前に、名前の似た人物、企業、作品を区別します。選んだ名前の横にソースと ID を残しておけば、ほかのリサーチ担当者もその判断を検証できます。
パブリッシャーとクリエイターのリサーチをつなぐ
確認済みの ID は、Google プロフィール チェッカーの「ナレッジグラフ ID」モードで使えます。対応するプロフィールがあれば、公開されている基本情報、SNS アカウント、最近の投稿を確認できます。
編集用の分類体系を整える
タグや調査メモを対象ごとに整理するときに、このツールを活用できます。既存のレコードをひも付ける前に、候補の ID を確認してください。表記が似ていても、2つのレコードが同じエンティティを指しているとは限りません。
社内のワークフローを充実させる
API のサンプルを使えば、名前のリストを、データベースや調査シート向けの構造化された候補に変換できます。確信の持てない一致には人による確認の工程を残し、選んだ ID と一緒に元のクエリも保存しておきましょう。
限界を理解する
検索が成功したということは、この API がリクエストに一致する結果を返したということです。ナレッジパネルやクリエイターのプロフィール、特定の検索での露出が約束されるわけではありません。同様に、結果が空でも、Google がその対象についての情報を持っていない証拠にはなりません。
Google の説明によると、ナレッジパネルは、複数の情報源をもとに検索で自動生成される情報ボックスです。公開されている検索 API と、実際に表示される検索画面とでは目的が異なるため、作業がどちらかに依存する場合は、それぞれを直接確認してください。
すでにわかっている名前を調べるのではなく、記事全体から対象を見つけたい場合は、エンティティ抽出ツールを使います。こちらは下書きの文脈から出発し、検出したエンティティを返します。